更新しても世界観が崩れない|デザインガイドライン(簡易版)の作り方
2026/04/08
デザイン・ブランディング世界観が崩れる原因は“センスの差”ではなく「ルールの欠如」
サイトをリニューアルした直後は整っていたのに、数ヶ月後には「なんかバラバラ…」になる。
これはよくある現象です。
原因は、担当者のセンスではなく、ほぼこれです。
- 更新時の判断基準がない
- その場のノリで色・写真・文字が選ばれる
- UI部品(ボタンや見出し)の形が増殖する
つまり “ルールがないから崩れる” だけです。
逆に言うと、簡易でもガイドラインがあれば、質感は維持できます。
まず結論:ガイドラインは“全部決める”より「崩れる所だけ決める」が正解
いきなりブランドガイドラインを完璧に作ろうとすると、運用できません。
中小企業サイトなら、まずは “崩れやすい箇所だけ” を決めるのが現実的です。
- 色が増える
- フォントが増える
- 余白が詰まる
- 写真がバラつく
- ボタンが増える
ここだけ止めれば、世界観は崩れません。
簡易デザインガイドラインで決めるべき最小セット(10項目)
ブランドトーン(3つの形容詞)
まずは言葉で固定します。例:
- 信頼感/誠実/清潔感
- 親しみやすい/温かい/安心
- 先進的/合理的/シャープ
この3語がズレると、デザインもズレます。
カラー(メイン/サブ/アクセント)
色は増えるほど崩れます。
メイン1+サブ1+アクセント1に固定します。
- メイン:見出しや重要箇所
- サブ:背景や区切り
- アクセント:CTAのみ(乱用禁止)
フォント(本文/見出し/英数字)
フォントは増殖しやすい代表格です。
最低限これを決めます。
- 本文:これ
- 見出し:これ
- 英数字:これ(和文と相性が良いもの)
文字サイズと階層(H1/H2/H3/本文)
見出しの大きさがバラバラだと、情報の優先順位が崩れます。
“数値で”固定します。
余白ルール(セクション/カード/段落)
余白は削られがちなので、先に固定します。
例:
- セクション上下:大
- カード内:中
- 段落間:小
写真ルール(色味・明るさ・構図)
写真がバラつくと一気に安っぽくなります。
決めるのはこの3点でOKです。
- 色味(暖色/寒色)
- 明るさ(暗い写真は使わない等)
- 構図(寄り/引きの方針)
アイコン・イラストのルール
線の太さやテイストが混ざると崩れます。
- 線アイコンで統一/塗りで統一
- 丸みの有無(角丸)
- 使う場面(機能説明だけ等)
ボタン(種類・文言・サイズ)
ボタンは増殖すると世界観が崩れます。
- 主要CTA(1種類)
- 補助CTA(1種類)
の2種類までに絞ると運用が楽です。
カード・枠線・角丸・影(UI部品)
カードの角丸、影の強さがバラつくのが典型的な崩れポイントです。
- 角丸:これ
- 影:これ
- 枠線:これ(濃さ)
NG例(やってはいけない見せ方)
運用で一番効くのは“禁止集”です。
例:
- アクセント色を増やす
- 影を濃くする
- フォントを追加する
- 写真の色味が違うものを混ぜる
作り方手順|最短で“運用に耐える”形にする5ステップ
現状サイトから“正解例”を抜き出す
既存の中で「これが良い」をスクショで集めます。
最初はそれで十分です。
ブレやすい要素だけルール化する
色/フォント/余白/写真/ボタン
ここだけ先に決めます。
数値で決める(曖昧さを消す)
「広め」「少し大きめ」だと運用で崩れます。
pxや比率で決めるのが重要です。
更新担当が迷う箇所に“判断基準”を置く
例:
- 写真を選ぶ基準
- 強調(太字・色)を使う基準
- CTA文言の基準
これがあると迷いが減ります。
1枚(または2〜3枚)にまとめて共有する
長い資料は読まれません。
A4 1〜3枚に収めるのが現実的です。
このまま使える簡易テンプレ(コピペ用)
以下を埋めるだけで“最低限のルール”になります。
【トーン】
形容詞:①___ ②___ ③___
【カラー】
メイン:___(用途:___)
サブ:___(用途:___)
アクセント:___(用途:CTAのみ)
【フォント】
本文(和文/欧文):___/___
見出し(和文/欧文):___/___
【文字階層】
H1:___ H2:___ H3:___ 本文:___
【余白】
セクション上下:___
カード内:___
段落間:___
【写真】
色味:___ 明るさ:___ 構図:___
【ボタン】
主要CTA:___(文言例:___)
補助CTA:___(文言例:___)
【UI部品】
角丸:___ 影:___ 枠線:___
【NG】
___
___
___
運用で崩れないコツ|守らせる仕組みの作り方
ガイドラインは作るより、守らせる方が難しいです。
効くのはこれです。
- 更新前チェック(チェックリスト化)
- 更新担当が迷う場所に“例”を置く(スクショ)
- 迷ったら「トーン3語」に立ち返る
- UI部品を増やすときは“既存から選ぶ”ルールにする
まとめ:簡易ガイドラインがあるだけで“質感”が落ちなくなる
世界観が崩れるのは、センスの問題ではなくルールの問題です。
色・フォント・余白・写真・ボタンを最低限固定した“簡易ガイドライン”があるだけで、更新しても質感が落ちなくなります。
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