ホームページのKPI設計|アクセス・CV・問い合わせを“数字で改善”する方法
2026/05/11
ホームページ制作の基本なぜKPI設計が必要なのか|「作って終わり」を防ぐ
ホームページ運用でよくある悩みが、
- 「なんとなく更新しているけど、成果が出ているのか分からない」
- 「アクセスは増えた気がするけど、問い合わせは増えない」
という状態です。
この原因の多くは、KPI(評価指標)が決まっていないことにあります。
KPIがないと、改善が「感覚」になり、次のようなことが起こりがちです。
- 何を優先して直すべきか分からない
- 成功/失敗の判断ができない
- 担当者が変わると運用が止まる
逆に言えば、KPIを決めるだけでホームページは“改善できる状態”になります。
KPIとKGIの違い|まずはゴールを言語化する
まず言葉を整理します。
- KGI:最終ゴール(例:月20件の問い合わせ、採用応募月10件)
- KPI:ゴールに到達するための途中の指標(例:CVR、フォーム到達数、検索流入数)
KPIは、KGIを達成するための“道しるべ”です。
KGIが曖昧なままKPIを決めても、改善の方向性がズレます。
まずは「サイトで何を達成したいか」を1文で言える状態にしましょう。
結論:KPIは「目的→導線→行動→数値」で決める
KPI設計のコツは、難しい指標を追うことではありません。
ユーザーの行動を分解して、測れる形にすることです。
基本の考え方はこれだけです。
- 目的(KGI):問い合わせを増やしたい
- 導線:検索→記事→サービスページ→フォーム
- 行動:フォームに到達して送信する
- 数値(KPI):検索流入数/サービスページ閲覧数/フォーム到達数/送信数 など
この順番で設計すると、「どこが詰まっているか」が数字で分かります。
ホームページの代表的KPI一覧(まず押さえる指標)
集客KPI(アクセスを増やす)
集客フェーズで見る指標です。
- 自然検索流入数(SEO)
- 指名検索数(会社名・サービス名での検索)
- 流入経路別セッション数(検索/SNS/広告/参照)
- 表示回数・クリック数(Search Console)
集客が弱いのか、導線が弱いのかを切り分けるために必要です。
行動KPI(読まれる・回遊される)
「来たけどすぐ帰った」状態を改善するための指標です。
- 主要ページの閲覧数(サービス/料金/実績など)
- 回遊(次に見られるページ)
- フォーム到達数(CTAクリック数)
※滞在時間や直帰率は参考にはなりますが、サイト構造や計測仕様でブレるため、まずは「主要ページが見られているか」を優先すると実務的です。
CVKPI(問い合わせ・応募・購入)
成果に直結する指標です。
- CV数(問い合わせ・応募・予約)
- CVR(成約率)= CV数 ÷ セッション数
- フォーム到達率= フォーム到達数 ÷ 主要ページ閲覧数
- フォーム完了率= 送信数 ÷ フォーム到達数
ここを分解すると、改善ポイントが見えます。
例:フォーム到達は多いのに送信が少ない
→ フォームが長い/不安要素が残っている可能性。
品質KPI(成果の“質”を見る)
問い合わせが増えても「ミスマッチ」だと意味がありません。
そこで見るのが“質”の指標です。
- 有効問い合わせ率(有効件数 ÷ 問い合わせ総数)
- 商談化率/受注率(BtoB)
- 採用面接化率(採用)
- 電話の内容(来店につながるか)
これはGAだけでは取れないことも多いので、問い合わせ内容を簡単に分類する運用(スプレッドシートでOK)が効きます。
目的別:KPI設計のテンプレ(すぐ使える例)
BtoB問い合わせ(資料請求・相談)
KGI例:月20件の問い合わせ(有効率60%)
KPI例:
- 自然検索流入:月3,000
- サービスページ閲覧:月600
- フォーム到達:月120
- フォーム送信:月20(CVR0.67%)
- 有効問い合わせ:月12(有効率60%)
改善の見方:
- 流入が足りない → SEO/広告/SNS導線の強化
- サービスページが見られない → 内部リンク・CTA配置・構造改善
- 送信が少ない → フォーム最適化(EFO)・不安解消(実績/FAQ)
採用応募(エントリー)
KGI例:月10件の応募
KPI例:
- 採用ページ閲覧:月800
- 募集要項閲覧:月400
- エントリー到達:月80
- 応募完了:月10(完了率12.5%)
改善の見方:
- 採用ページは見られるが応募が少ない
→ 仕事内容/条件の明確化、写真、Q&A、応募導線見直し
地域ビジネス(来店・電話・予約)
KGI例:月30件の予約
KPI例:
- GBP(マップ)経由のサイト流入:月500
- 電話タップ:月50
- 予約フォーム到達:月100
- 予約完了:月30
改善の見方:
- マップは見られているのに予約が少ない
→ 写真・口コミ・営業時間・CTA(電話/LINE)最適化
KPI設計の手順(初心者でも迷わない5ステップ)
ステップ1:KGIを1つに絞る
例:問い合わせ/採用応募/予約
(複数ある場合でも、まずは優先順位1位を決める)
ステップ2:成果までの導線を描く
例:検索→記事→サービス→料金→実績→フォーム
ステップ3:各段階で“測れる行動”を決める
- 記事閲覧
- CTAクリック
- フォーム到達
- 送信完了
など。
ステップ4:KPIを3〜7個に絞る
追いすぎると運用が止まります。
まずは「集客1〜2」「行動1〜2」「CV1〜2」「質1」くらいが現実的です。
ステップ5:週次・月次の確認ルールを決める
- 週次:CV数/フォーム到達数
- 月次:流入数/主要ページ閲覧/CVR/有効率
のように頻度を分けると続きます。
KPIが形骸化する“よくある失敗”と対策
PVだけ追って満足してしまう
→ PVは増えても問い合わせが増えないことはよくあります。
フォーム到達・送信・有効率までセットで見るのが重要。
KPIが多すぎて誰も見なくなる
→ 最初は3〜7個に絞る。増やすのは運用が回ってから。
計測ができていない(CVが取れない)
→ GA4のイベント設定、サンクスページ、電話タップ計測などを整備する。
(公開後設定はNo.23の内容が直結します)
数字を見ても“次に何をするか”が決まらない
→ KPIは「改善アクション」とセットで運用する。
例:フォーム到達が少ない
→ CTA配置変更、内部リンク追加、導線改善
まとめ:KPIが決まると改善が回り出す
ホームページ改善は、KPI設計が土台です。
- KGI(目的)を決める
- 導線を分解して測れる行動にする
- KPIを絞って、週次・月次で見る
これだけで、改善が“感覚”から“再現性のある運用”に変わります。
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