ホームページのKPI設計|アクセス・CV・問い合わせを“数字で改善”する方法

ホームページのKPI設計|アクセス・CV・問い合わせを“数字で改善”する方法

なぜKPI設計が必要なのか|「作って終わり」を防ぐ

ホームページ運用でよくある悩みが、

  • 「なんとなく更新しているけど、成果が出ているのか分からない」
  • 「アクセスは増えた気がするけど、問い合わせは増えない」

という状態です。

この原因の多くは、KPI(評価指標)が決まっていないことにあります。

KPIがないと、改善が「感覚」になり、次のようなことが起こりがちです。

  • 何を優先して直すべきか分からない
  • 成功/失敗の判断ができない
  • 担当者が変わると運用が止まる

逆に言えば、KPIを決めるだけでホームページは“改善できる状態”になります。


KPIとKGIの違い|まずはゴールを言語化する

まず言葉を整理します。

  • KGI:最終ゴール(例:月20件の問い合わせ、採用応募月10件)
  • KPI:ゴールに到達するための途中の指標(例:CVR、フォーム到達数、検索流入数)

KPIは、KGIを達成するための“道しるべ”です。

KGIが曖昧なままKPIを決めても、改善の方向性がズレます。
まずは「サイトで何を達成したいか」を1文で言える状態にしましょう。


結論:KPIは「目的→導線→行動→数値」で決める

KPI設計のコツは、難しい指標を追うことではありません。
ユーザーの行動を分解して、測れる形にすることです。

基本の考え方はこれだけです。

  • 目的(KGI):問い合わせを増やしたい
  • 導線:検索→記事→サービスページ→フォーム
  • 行動:フォームに到達して送信する
  • 数値(KPI):検索流入数/サービスページ閲覧数/フォーム到達数/送信数 など

この順番で設計すると、「どこが詰まっているか」が数字で分かります。


ホームページの代表的KPI一覧(まず押さえる指標)

集客KPI(アクセスを増やす)

集客フェーズで見る指標です。

  • 自然検索流入数(SEO)
  • 指名検索数(会社名・サービス名での検索)
  • 流入経路別セッション数(検索/SNS/広告/参照)
  • 表示回数・クリック数(Search Console)

集客が弱いのか、導線が弱いのかを切り分けるために必要です。


行動KPI(読まれる・回遊される)

「来たけどすぐ帰った」状態を改善するための指標です。

  • 主要ページの閲覧数(サービス/料金/実績など)
  • 回遊(次に見られるページ)
  • フォーム到達数(CTAクリック数)

※滞在時間や直帰率は参考にはなりますが、サイト構造や計測仕様でブレるため、まずは「主要ページが見られているか」を優先すると実務的です。


CVKPI(問い合わせ・応募・購入)

成果に直結する指標です。

  • CV数(問い合わせ・応募・予約)
  • CVR(成約率)= CV数 ÷ セッション数
  • フォーム到達率= フォーム到達数 ÷ 主要ページ閲覧数
  • フォーム完了率= 送信数 ÷ フォーム到達数

ここを分解すると、改善ポイントが見えます。

例:フォーム到達は多いのに送信が少ない
→ フォームが長い/不安要素が残っている可能性。


品質KPI(成果の“質”を見る)

問い合わせが増えても「ミスマッチ」だと意味がありません。
そこで見るのが“質”の指標です。

  • 有効問い合わせ率(有効件数 ÷ 問い合わせ総数)
  • 商談化率/受注率(BtoB)
  • 採用面接化率(採用)
  • 電話の内容(来店につながるか)

これはGAだけでは取れないことも多いので、問い合わせ内容を簡単に分類する運用(スプレッドシートでOK)が効きます。


目的別:KPI設計のテンプレ(すぐ使える例)

BtoB問い合わせ(資料請求・相談)

KGI例:月20件の問い合わせ(有効率60%)

KPI例:

  • 自然検索流入:月3,000
  • サービスページ閲覧:月600
  • フォーム到達:月120
  • フォーム送信:月20(CVR0.67%)
  • 有効問い合わせ:月12(有効率60%)

改善の見方:

  • 流入が足りない → SEO/広告/SNS導線の強化
  • サービスページが見られない → 内部リンク・CTA配置・構造改善
  • 送信が少ない → フォーム最適化(EFO)・不安解消(実績/FAQ)

採用応募(エントリー)

KGI例:月10件の応募

KPI例:

  • 採用ページ閲覧:月800
  • 募集要項閲覧:月400
  • エントリー到達:月80
  • 応募完了:月10(完了率12.5%)

改善の見方:

  • 採用ページは見られるが応募が少ない
    → 仕事内容/条件の明確化、写真、Q&A、応募導線見直し

地域ビジネス(来店・電話・予約)

KGI例:月30件の予約

KPI例:

  • GBP(マップ)経由のサイト流入:月500
  • 電話タップ:月50
  • 予約フォーム到達:月100
  • 予約完了:月30

改善の見方:

  • マップは見られているのに予約が少ない
    → 写真・口コミ・営業時間・CTA(電話/LINE)最適化

KPI設計の手順(初心者でも迷わない5ステップ)

ステップ1:KGIを1つに絞る

例:問い合わせ/採用応募/予約

(複数ある場合でも、まずは優先順位1位を決める)


ステップ2:成果までの導線を描く

例:検索→記事→サービス→料金→実績→フォーム


ステップ3:各段階で“測れる行動”を決める

  • 記事閲覧
  • CTAクリック
  • フォーム到達
  • 送信完了

など。


ステップ4:KPIを3〜7個に絞る

追いすぎると運用が止まります。
まずは「集客1〜2」「行動1〜2」「CV1〜2」「質1」くらいが現実的です。


ステップ5:週次・月次の確認ルールを決める

  • 週次:CV数/フォーム到達数
  • 月次:流入数/主要ページ閲覧/CVR/有効率

のように頻度を分けると続きます。


KPIが形骸化する“よくある失敗”と対策

PVだけ追って満足してしまう

→ PVは増えても問い合わせが増えないことはよくあります。
フォーム到達・送信・有効率までセットで見るのが重要。


KPIが多すぎて誰も見なくなる

→ 最初は3〜7個に絞る。増やすのは運用が回ってから。


計測ができていない(CVが取れない)

→ GA4のイベント設定、サンクスページ、電話タップ計測などを整備する。
(公開後設定はNo.23の内容が直結します)


数字を見ても“次に何をするか”が決まらない

→ KPIは「改善アクション」とセットで運用する。

例:フォーム到達が少ない
→ CTA配置変更、内部リンク追加、導線改善


まとめ:KPIが決まると改善が回り出す

ホームページ改善は、KPI設計が土台です。

  • KGI(目的)を決める
  • 導線を分解して測れる行動にする
  • KPIを絞って、週次・月次で見る

これだけで、改善が“感覚”から“再現性のある運用”に変わります。


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