リニューアル前に必ずやるべき現状分析|GA4×サーチコンソール×ヒートマップの使い分け
2026/03/03
リニューアル・運用ノウハウリニューアル前に「現状分析」が必須な理由
リニューアルは「新しく作り直す」作業に見えますが、実際は成果が出ている部分を守りつつ、弱い部分を強化するプロジェクトです。
現状分析をしないまま進めると、次のような事故が起きやすくなります。
- 成果が出ていたページの順位・問い合わせが落ちる(資産を壊す)
- 改善すべき点が曖昧で、制作途中に要望が膨らみやすい(手戻り増)
- 「とりあえずリニューアルしたが成果が変わらない」(目的不明)
だからこそ、リニューアル前に必ず「現状の強み・弱み」を数字と行動で把握し、変えるべき場所の優先順位を決める必要があります。
まず結論:GA4/サーチコンソール/ヒートマップの役割分担
現状分析は、次の3つの視点を揃えると一気に精度が上がります。
- GA4:サイト内でユーザーが「どう動いたか」(導線・離脱・CV)
- サーチコンソール:検索で「どう見つけられているか」(クエリ・順位・CTR)
- ヒートマップ:ページ上で「どこで迷ったか/読まれたか」(体験)
この3つを揃えると、
「検索で入ってきているのに、ページ上で迷ってCTAが押されない」
といった原因の所在まで掘れるようになります。
GA4で見るべき項目|「サイト内の行動」とCVの詰まりを特定する
入口(ランディングページ)を把握する
まずは、どのページが入口になっているかを把握します。
入口が分からないままリニューアルすると、実は集客を支えていたページを軽視してしまいがちです。
見るべき観点
- ランディングページ別の流入数
- 流入チャネル(Organic / Direct / Referral / Paid / Social など)
- 入口ページのCV貢献(問い合わせ・予約・応募など)
入口で成果を出しているページは、慎重に設計を引き継ぐべき“守る資産”です。
主要導線(ページ遷移)を可視化する
次に、入口からどこへ移動し、どこで離脱しているかを見ます。
想定導線(例:トップ→サービス→実績→問い合わせ)と、実際の導線がズレているケースはよくあります。
よくあるズレの例
- サービスを見てほしいのに、会社概要ばかり見られている
- 料金ページに行ってほしいのに、FAQで離脱している
- 記事からサービスへの遷移が弱い(内部リンク不足)
導線のズレは、ページ構成(情報の順番)や導線設計の改善ポイントそのものです。
CV直前の離脱ポイントを見つける
CV(問い合わせ等)の前で止まっている箇所を特定します。
ざっくり言うと、次の2パターンに分かれます。
- フォーム到達が少ない=導線・CTAの問題
- フォーム到達はあるが送信が少ない=フォーム内容・不安要素・入力負荷の問題
ここで「どこで止まっているか」が分かると、次にヒートマップで“理由”を深掘りできます。
サーチコンソールで見るべき項目|「検索での評価」と伸びしろを掘り起こす
ページ×クエリで流入源を一覧化する
サーチコンソールでは、どのページがどんな検索語(クエリ)で表示・クリックされているかを確認します。
リニューアル前にこれをやる目的は明確で、検索流入の資産ページと、狙うべきテーマを確定することです。
見るべき指標
- 表示回数(Impression)
- クリック数
- CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
8〜20位の“伸びしろKW”を見つける
最も効率が良いのは、平均掲載順位が8〜20位前後のクエリです。
ここは、少しの改善で上位表示に届くことが多く、リニューアルの成果を早く出しやすいゾーンです。
具体的にやること
- 8〜20位のクエリを抽出
- 紐づくページを確認
- 内容不足・タイトル弱い・内部リンク弱い等の“上げどころ”を洗い出し
CTR改善(タイトル・説明文)の当たりを付ける
表示回数は多いのにクリックが少ない場合、CTRがボトルネックです。
その場合、リニューアルでやるべきはページ全改修ではなく、まずタイトル・ディスクリプションの改善だったりします。
チェックポイント
- 検索意図とタイトルの一致
- 「誰向け」「何が分かる」が明確か
- 比較・数字・ベネフィットが入っているか
ヒートマップで見るべき項目|「ページ体験」のボトルネックを可視化する
読まれていない箇所(スクロール落ち)を特定する
ヒートマップでは「読まれていない場所」が一発で分かります。
スクロール率が急落する地点は、次の可能性が高いです。
- 結論が遅く、読む価値が伝わっていない
- 情報が長い/難しい
- ユーザーが欲しい情報が見つからない
つまり、情報の順番(構成)の改善ポイントになります。
クリックの偏りで迷いを発見する
クリックが、想定外の箇所に集中していないかを見ます。
たとえば「料金が知りたいのに、料金が見つからず別メニューを彷徨っている」など、迷いが可視化されます。
CTA(問い合わせ導線)が機能しているか確認する
CTAが押されない理由は大体このどれかです。
- CTAの位置が悪い(見えていない)
- 文言が弱い(メリットが伝わらない)
- 押す前に必要な安心材料が足りない(実績・料金目安・FAQ・会社情報など)
リニューアル時は、CTA自体よりも“押す理由”の設計が重要になります。
3ツールを統合して改善優先度を決める方法
優先度の決め方(影響度×改善余地×難易度)
改善の優先順位は、次の考え方で整理するとブレません。
- 影響度:流入・CVに与える影響が大きいか
- 改善余地:ボトルネックが明確で改善の見込みがあるか
- 難易度:工数・費用が重すぎないか(低いほど優先)
「全部やる」ではなく、成果に直結する順で着手します。
よくある3パターン別の改善方針
パターン1:検索は強いがCVが弱い
- サチコ:上位&流入あり
- GA4:CVに繋がらない
- ヒートマップ:CTAが見られていない/不安解消不足
→ CTA設計、情報順、実績・料金・FAQの整備が優先
パターン2:CVはあるが流入が伸びない
- GA4:少ないが成果は出る
- サチコ:表示回数が少ない
→ コンテンツ拡充、キーワード設計、内部リンクが優先
パターン3:流入もCVも落ちている
- サチコ:順位低下、表示減
- GA4:離脱増
→ 構造・速度・信頼情報(会社情報/実績/監修等)まで含め総点検が優先
現状分析チェックリスト|このまま使えるテンプレ
以下を埋めれば、リニューアルの企画が一気に具体化します。
- KPI(問い合わせ/応募/予約等)を定義した
- GA4でランディングページ別の貢献を把握した
- GA4でCV直前の離脱ページを特定した
- サチコで流入上位ページ×クエリを一覧化した
- 8〜20位の伸びしろクエリを抽出した
- ヒートマップで読まれていない箇所・迷いを特定した
- 改善優先度を(影響度×改善余地×難易度)で並べた
- 変更してはいけない“資産ページ”を決めた
まとめ:リニューアルの成否は“作る前”に決まる
リニューアルは「作る工程」よりも、実は作る前の設計(現状分析と優先順位付け)で成果の8割が決まります。
GA4・サーチコンソール・ヒートマップを役割分担して見ることで、原因が明確になり、ムダな改修を減らせます。
次は、ここで整理した材料をもとに「要件定義(目的・KPI・優先順位)」に落とし込むと、制作の手戻りが激減します。
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