リニューアル前に必ずやるべき現状分析|GA4×サーチコンソール×ヒートマップの使い分け

リニューアル前に必ずやるべき現状分析|GA4×サーチコンソール×ヒートマップの使い分け

リニューアル前に「現状分析」が必須な理由

リニューアルは「新しく作り直す」作業に見えますが、実際は成果が出ている部分を守りつつ、弱い部分を強化するプロジェクトです。

現状分析をしないまま進めると、次のような事故が起きやすくなります。

  • 成果が出ていたページの順位・問い合わせが落ちる(資産を壊す)
  • 改善すべき点が曖昧で、制作途中に要望が膨らみやすい(手戻り増)
  • 「とりあえずリニューアルしたが成果が変わらない」(目的不明)

だからこそ、リニューアル前に必ず「現状の強み・弱み」を数字と行動で把握し、変えるべき場所の優先順位を決める必要があります。


まず結論:GA4/サーチコンソール/ヒートマップの役割分担

現状分析は、次の3つの視点を揃えると一気に精度が上がります。

  • GA4:サイト内でユーザーが「どう動いたか」(導線・離脱・CV)
  • サーチコンソール:検索で「どう見つけられているか」(クエリ・順位・CTR)
  • ヒートマップ:ページ上で「どこで迷ったか/読まれたか」(体験)

この3つを揃えると、

「検索で入ってきているのに、ページ上で迷ってCTAが押されない」

といった原因の所在まで掘れるようになります。


GA4で見るべき項目|「サイト内の行動」とCVの詰まりを特定する

入口(ランディングページ)を把握する

まずは、どのページが入口になっているかを把握します。

入口が分からないままリニューアルすると、実は集客を支えていたページを軽視してしまいがちです。

見るべき観点

  • ランディングページ別の流入数
  • 流入チャネル(Organic / Direct / Referral / Paid / Social など)
  • 入口ページのCV貢献(問い合わせ・予約・応募など)

入口で成果を出しているページは、慎重に設計を引き継ぐべき“守る資産”です。


主要導線(ページ遷移)を可視化する

次に、入口からどこへ移動し、どこで離脱しているかを見ます。

想定導線(例:トップ→サービス→実績→問い合わせ)と、実際の導線がズレているケースはよくあります。

よくあるズレの例

  • サービスを見てほしいのに、会社概要ばかり見られている
  • 料金ページに行ってほしいのに、FAQで離脱している
  • 記事からサービスへの遷移が弱い(内部リンク不足)

導線のズレは、ページ構成(情報の順番)や導線設計の改善ポイントそのものです。


CV直前の離脱ポイントを見つける

CV(問い合わせ等)の前で止まっている箇所を特定します。

ざっくり言うと、次の2パターンに分かれます。

  • フォーム到達が少ない=導線・CTAの問題
  • フォーム到達はあるが送信が少ない=フォーム内容・不安要素・入力負荷の問題

ここで「どこで止まっているか」が分かると、次にヒートマップで“理由”を深掘りできます。


サーチコンソールで見るべき項目|「検索での評価」と伸びしろを掘り起こす

ページ×クエリで流入源を一覧化する

サーチコンソールでは、どのページがどんな検索語(クエリ)で表示・クリックされているかを確認します。

リニューアル前にこれをやる目的は明確で、検索流入の資産ページと、狙うべきテーマを確定することです。

見るべき指標

  • 表示回数(Impression)
  • クリック数
  • CTR(クリック率)
  • 平均掲載順位

8〜20位の“伸びしろKW”を見つける

最も効率が良いのは、平均掲載順位が8〜20位前後のクエリです。

ここは、少しの改善で上位表示に届くことが多く、リニューアルの成果を早く出しやすいゾーンです。

具体的にやること

  • 8〜20位のクエリを抽出
  • 紐づくページを確認
  • 内容不足・タイトル弱い・内部リンク弱い等の“上げどころ”を洗い出し

CTR改善(タイトル・説明文)の当たりを付ける

表示回数は多いのにクリックが少ない場合、CTRがボトルネックです。

その場合、リニューアルでやるべきはページ全改修ではなく、まずタイトル・ディスクリプションの改善だったりします。

チェックポイント

  • 検索意図とタイトルの一致
  • 「誰向け」「何が分かる」が明確か
  • 比較・数字・ベネフィットが入っているか

ヒートマップで見るべき項目|「ページ体験」のボトルネックを可視化する

読まれていない箇所(スクロール落ち)を特定する

ヒートマップでは「読まれていない場所」が一発で分かります。

スクロール率が急落する地点は、次の可能性が高いです。

  • 結論が遅く、読む価値が伝わっていない
  • 情報が長い/難しい
  • ユーザーが欲しい情報が見つからない

つまり、情報の順番(構成)の改善ポイントになります。


クリックの偏りで迷いを発見する

クリックが、想定外の箇所に集中していないかを見ます。

たとえば「料金が知りたいのに、料金が見つからず別メニューを彷徨っている」など、迷いが可視化されます。


CTA(問い合わせ導線)が機能しているか確認する

CTAが押されない理由は大体このどれかです。

  • CTAの位置が悪い(見えていない)
  • 文言が弱い(メリットが伝わらない)
  • 押す前に必要な安心材料が足りない(実績・料金目安・FAQ・会社情報など)

リニューアル時は、CTA自体よりも“押す理由”の設計が重要になります。


3ツールを統合して改善優先度を決める方法

優先度の決め方(影響度×改善余地×難易度)

改善の優先順位は、次の考え方で整理するとブレません。

  • 影響度:流入・CVに与える影響が大きいか
  • 改善余地:ボトルネックが明確で改善の見込みがあるか
  • 難易度:工数・費用が重すぎないか(低いほど優先)

「全部やる」ではなく、成果に直結する順で着手します。


よくある3パターン別の改善方針

パターン1:検索は強いがCVが弱い

  • サチコ:上位&流入あり
  • GA4:CVに繋がらない
  • ヒートマップ:CTAが見られていない/不安解消不足

→ CTA設計、情報順、実績・料金・FAQの整備が優先


パターン2:CVはあるが流入が伸びない

  • GA4:少ないが成果は出る
  • サチコ:表示回数が少ない

→ コンテンツ拡充、キーワード設計、内部リンクが優先


パターン3:流入もCVも落ちている

  • サチコ:順位低下、表示減
  • GA4:離脱増

→ 構造・速度・信頼情報(会社情報/実績/監修等)まで含め総点検が優先


現状分析チェックリスト|このまま使えるテンプレ

以下を埋めれば、リニューアルの企画が一気に具体化します。

  • KPI(問い合わせ/応募/予約等)を定義した
  • GA4でランディングページ別の貢献を把握した
  • GA4でCV直前の離脱ページを特定した
  • サチコで流入上位ページ×クエリを一覧化した
  • 8〜20位の伸びしろクエリを抽出した
  • ヒートマップで読まれていない箇所・迷いを特定した
  • 改善優先度を(影響度×改善余地×難易度)で並べた
  • 変更してはいけない“資産ページ”を決めた

まとめ:リニューアルの成否は“作る前”に決まる

リニューアルは「作る工程」よりも、実は作る前の設計(現状分析と優先順位付け)で成果の8割が決まります。

GA4・サーチコンソール・ヒートマップを役割分担して見ることで、原因が明確になり、ムダな改修を減らせます。

次は、ここで整理した材料をもとに「要件定義(目的・KPI・優先順位)」に落とし込むと、制作の手戻りが激減します。


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