リニューアル時のアクセス解析「引き継ぎ」完全ガイド|GA4設定・GTM・計測の落とし穴

リニューアル時のアクセス解析「引き継ぎ」完全ガイド|GA4設定・GTM・計測の落とし穴

目次

リニューアル時に計測が壊れるのは“あるある”|放置が一番危険

リニューアル後に多いトラブルが、次のような“計測事故”です。

  • アクセスが取れていない(GA4が動いていない)
  • CVが増えた/減ったが、実は計測がズレただけ
  • 二重計測でCVが2倍になっている
  • 広告のコンバージョンが計測できなくなった

怖いのは、これらは見た目では分からず、気づかないまま意思決定を誤ることです。

だからこそ、リニューアル時は「計測の引き継ぎ」を制作と同じくらい重要な工程として扱う必要があります。


まず結論:引き継ぎで守るべきものは「ID」ではなく「定義」

GA4やGTMの引き継ぎというと、ID(測定ID・コンテナID)を移すイメージになりがちです。

しかし本質はそこではありません。

守るべきは、次の“定義”です。

  • 何をCVとするのか(キーイベント)
  • どの導線を成果として評価するのか(マイクロCV)
  • どの数値を見て改善するのか(レポートの見方)

IDだけ引き継いでも、定義がズレると「数字はあるのに改善できない」状態になります。


事前準備|現状の計測を棚卸しする(最低限これだけ)

GA4の設定(プロパティ・データストリーム・キーイベント)

まず、現状のGA4で以下を確認・メモします。

  • プロパティ名
  • データストリーム(対象ドメイン)
  • キーイベント(CV扱いにしているもの)
  • 参照除外(決済/予約サービス等)
  • 内部トラフィック除外(社内アクセス)
  • Googleシグナル、データ保持期間(必要に応じて)

GTM(タグ・トリガー・変数)と公開履歴

GTMを使っている場合、最重要は「何が入っているか」です。

  • GA4タグ
  • 広告タグ(Google広告、Meta等)
  • ヒートマップ
  • フォーム計測
  • クリック計測
  • カスタムHTMLタグ(事故の温床になりやすい)

加えて、公開履歴(バージョン)を残しておくと、問題発生時に戻しやすいです。


CV地点(サンクスページ/イベント)と目標の定義

CVは“どこで完了とみなすか”がブレると、数字が比較できません。

  • サンクスページ到達(/thanks/)なのか
  • イベント発火(submit_form等)なのか
  • 電話タップやLINEクリックを含めるのか

CV定義を文章で残すだけで、引き継ぎが圧倒的にラクになります。


外部ツール(広告・ヒートマップ・予約/CRM)連携

見落としがちなのが、外部ツールです。

  • Google広告(タグ/リンク設定)
  • Meta広告(ピクセル)
  • ヒートマップ(Clarity等)
  • 予約システム(クロスドメイン)
  • CRM(HubSpot等)

リニューアルでフォームやドメインが変わると、連携が切れやすいので要注意です。


GA4引き継ぎの基本|変えるべき・変えないべき判断

同一ドメインのリニューアルは原則“同じGA4”が安全

同じドメインでのリニューアルなら、基本は同じGA4プロパティで継続する方が安全です。

理由は、リニューアル前後でデータが繋がり、比較・分析がしやすいからです。


ドメイン変更は“新規+移行設計”が必要

ドメインが変わる場合は、データストリームや参照設定など再設計が必要になるケースが増えます。

このときも重要なのは、CV定義を維持したまま比較できる状態を作ることです。


参照除外・クロスドメイン・内部トラフィックの設定

リニューアル後に「参照元がぐちゃぐちゃ」「自社アクセスが混ざる」問題が起きやすいです。

  • 決済/予約など別ドメインは参照除外
  • クロスドメイン計測が必要な導線は事前に把握
  • 社内IP除外(最低限)

ここを整えると、改善の精度が上がります。


GTM引き継ぎの基本|よくある事故と回避策

GTMコンテナIDの扱い(流用・新規の判断)

通常は、同一サイトのリニューアルならGTMコンテナを流用するケースが多いです。

ただし、タグがカオス化している場合は、新規に整理して移行した方が安全なこともあります。


タグの二重設置(直貼り+GTM)が最頻出事故

最も多い事故がこれです。

新サイトでGA4を直貼りした上で、GTMでもGA4タグが動いている。

結果、PVもCVも二重になり「数字が急増」します。

対策

計測は

  • GTMに統一
  • 直貼りに統一

のどちらかに決めることです。


トリガー条件のズレ(URL変更・DOM変更)

リニューアルでHTML構造やURLが変わると、クリック計測やフォーム計測が発火しなくなります。

「同じGTMを引き継いだのに計測できない」の原因は大体これです。

対策

重要イベントは、公開前に必ずテストすることです。


公開前チェック|この確認で“数字が死ぬ事故”を防ぐ

リアルタイムで計測できるか(テスト手順)

最低限やるテスト

  • テスト端末でサイトを開く
  • GA4のリアルタイムでアクセスが見える
  • 主要ページ移動が反映される

これが見えないなら、公開してはいけません。

計測が停止しています。


キーイベント(CV)が意図通り発火するか

フォーム送信・電話タップなど、重要CVは必ずテストします。

「送信ボタンを押した」ではなく、完了(成功)が計測されているか確認します。


二重計測の有無(同一イベントが2回発火していないか)

公開前に、同じ操作でイベントが複数発火していないか確認します。

二重計測は、データの信用を一瞬で壊します。


公開後チェック(72時間が勝負)|早期発見の監視項目

流入が急減していないか(チャネル別)

検索だけ落ちているのか、全チャネルが落ちているのかで原因が変わります。

全体が落ちているなら、計測タグの問題の可能性が高いです。


CVが急増・急減していないか(計測ズレの兆候)

CVが突然2倍・半減している場合は、改善成果ではなく計測ズレのことが多いです。

「データがおかしい」と思ったら、まず二重計測を疑います。


Search Console・広告側の計測も確認する

リニューアルは広告計測にも影響します。

  • Google広告
  • Meta広告
  • 電話計測

など、主要導線は一通り確認します。


よくある落とし穴10選(チェックリスト)

  • GA4タグが入っていない(そもそも計測ゼロ)
  • GTMと直貼りで二重計測
  • サンクスページURL変更でCVが消えた
  • フォームが非同期化してイベントが発火しない
  • クロスドメイン未設定で参照元が分断
  • 内部アクセス除外が消えて社内PVが増えた
  • 広告タグが移行漏れ(CVが取れない)
  • ステージングのnoindex/認証が本番に残りサチコが変になる
  • Cookie同意の影響で計測率が変わったのに気づかない
  • GTMの公開忘れ(プレビューで満足してしまう)

まとめ:計測引き継ぎは“公開前の設計”で8割決まる

リニューアル時のアクセス解析引き継ぎは、「設定して終わり」ではありません。

  • CV定義の棚卸し
  • GA4/GTMの整理
  • 公開前テスト
  • 公開後72時間監視

までセットで行うことで、計測事故を防げます。

数字が信用できて初めて、改善は回ります。

リニューアルでは“計測の引き継ぎ”を制作と同じ重さで扱いましょう。


無料相談

Refuでは、リニューアル時の計測引き継ぎ(GA4・GTM・広告・Search Console)を棚卸しから設計・実装・テスト・公開後監視まで一括で対応しています。

「計測が正しいか不安」「二重計測を直したい」「CV定義を整理したい」など、お気軽にご相談ください。

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