サイトマップ作成の基本|リニューアルで迷わないページ設計の決め方
2026/05/19
リニューアル・運用ノウハウサイトマップとは?リニューアルの成否を左右する“設計図”
サイトマップとは、サイト全体のページ構成を一覧化したものです。
リニューアルでは、このサイトマップが「何を作るか」「何を残すか」「どう繋ぐか」の基準になります。
よくある誤解は「サイトマップ=ページのリスト」ですが、実務ではもう少し踏み込みます。
ページの役割(目的)/階層(親子関係)/導線(回遊)/URL方針まで含めて初めて、リニューアルの設計図になります。
なぜサイトマップが重要なのか|手戻り・迷走・コスト増を防ぐ
リニューアルが迷走する一番の原因は、「何を作るか」が途中で変わることです。
サイトマップが固まっていないと、次が起きやすくなります。
- ページ追加が止まらない(あれも必要、これも必要)
- デザインが進まない(ページ数・要素が不確定)
- 原稿が間に合わない(作る量が読めない)
- SEOを落とす(URL変更や統合が行き当たりばったり)
逆に言えば、サイトマップが固まれば、制作は一気に進みます。
サイトマップ作成の前に決めるべき3つの前提(ここが要件定義)
目的(KGI/KPI)とターゲット
まず、「誰に」「何をしてほしいサイトか」を決めます。
例
- 目的:問い合わせを増やす(KPI:フォーム送信)
- ターゲット:地域の中小企業の経営者・担当者
目的が違えば、必要なページも導線も変わります。
提供サービスと強み(訴求軸)
サイトの中で何を一番伝えるのかを決めます。
強みが整理されていないと、ページが増えても成果に繋がりません。
運用体制(更新する人・頻度・承認フロー)
運用できない構成は、リニューアル直後から崩れます。
「実績を月2回追加する」「採用情報は人事が更新する」など、運用前提でページを決めます。
作り方①:現状サイトの棚卸し(残す/統合/削除)
流入ページ・成果ページを特定する(守る資産)
最初にやるべきは、現状サイトで成果を出しているページの特定です。
具体的には次の観点で「守るページ」を洗い出します。
- 検索流入が多いページ(サーチコンソール)
- 問い合わせに貢献しているページ(GA4のランディング)
- 被リンクが付いているページ(外部リンク)
これを無視すると、リニューアルで順位・流入が落ちやすくなります。
重複・古い情報を整理する(統合のチャンス)
似た内容のページが複数あると、ユーザーも検索も迷います。
このタイミングで、統合・整理して“強いページ”にまとめるのがコツです。
削除は慎重に(SEO・外部リンクの影響)
削除していいのは「価値がない」ページだけです。
価値があるページを削除するなら、内容が近いページへ301で引き継ぐ設計が必要です。
作り方②:必要ページを洗い出す(抜け漏れ防止の型)
企業サイトの基本セット(最低限)
まずは最低限の土台です。
- トップ
- サービス(事業紹介)
- 会社概要
- 実績・事例(無ければ導入の流れや特徴を厚く)
- よくある質問
- お問い合わせ(導線含む)
- プライバシーポリシー
BtoBで成果が出やすい追加ページ
BtoBは比較されます。比較時に効くページを追加すると強いです。
- 料金目安/プラン
- 選ばれる理由(強み)
- 対応範囲・対応エリア
- 制作の流れ/導入までの流れ
- お客様の声(可能なら)
採用強化・ブランディング強化の追加ページ
目的に応じて追加します。
採用
- 募集要項
- 社員インタビュー
- 福利厚生
- 選考フロー
ブランド
- 理念
- 代表メッセージ
- ストーリー
- メディア掲載
作り方③:階層設計(深さ・分類・一覧)を決める
階層は深くしすぎない(3クリック目安)
ユーザーは深い階層に潜るほど離脱しやすくなります。
目安は「トップから3クリック以内で重要情報へ到達」です。
カテゴリ設計(サービス/課題/業種など)
ページが増えると分類が必要になります。よくある分類は次の通りです。
- サービス別(制作、運用、広告など)
- 課題別(集客、採用、ブランディングなど)
- 業種別(製造業、医療、士業など)
どれを採用するかは、ターゲットの探し方に合わせます。
一覧ページを作る(回遊とSEOの土台)
事例やブログは「一覧ページ」が重要です。
一覧があると回遊が増え、内部リンク構造も強くなり、SEOの土台になります。
作り方④:導線設計(メニュー・内部リンク・CTA)を入れる
グロナビに載せるもの/載せないもの
グロナビは「重要ページだけ」に絞る方が迷いが減ります。
載せる例
- サービス
- 事例
- 料金
- 会社情報
- お問い合わせ
載せない例
- 細かい下層
- 古い記事
- 枝葉ページ
主要導線(記事→サービス、事例→問い合わせ)
成果が出るサイトは、導線が設計されています。
- 記事→関連サービス(CTA)
- 事例→同じ課題のサービス→問い合わせ
- 料金→不安解消(FAQ)→問い合わせ
CTA配置の考え方(迷わせない)
CTAは多すぎると迷います。
「このページの目的は何か」を決めて、CTAも1〜2種類に絞るのが基本です。
作り方⑤:URL方針と移行の準備(後から変えると痛い)
URLは原則変えない/変えるなら301前提
URLを変えると、SEOの引き継ぎ(301)が必要になります。
可能なら現状の資産URLは維持し、どうしても変える場合は最初から301を前提にします。
URL命名のルール(短く・意味が伝わる)
URLは「短く」「意味が伝わる」ことが重要です。
例
- /service/
- /case/
- /price/
日本語URLや記号だらけは避ける方が無難です。
段階公開(フェーズ分け)をサイトマップに組み込む
原稿が揃わない・優先度が違う場合は、サイトマップにフェーズを付けます。
- フェーズ1:公開必須(コアページ)
- フェーズ2:比較検討強化(事例・料金・FAQ拡充)
- フェーズ3:集客強化(ブログ・コンテンツSEO)
こうしておくと、リニューアルが止まりません。
サイトマップのチェックリスト(制作会社に渡す用)
制作会社に渡す前に、次を確認します。
- 目的(KGI/KPI)とターゲットが一行で説明できる
- ページの役割(誰に何を伝えるか)が整理されている
- 残す/統合/削除の方針が決まっている
- 重要ページが3クリック以内にある
- グロナビの項目が絞れている
- 記事・事例の一覧ページがある
- 内部リンクの主要導線が描けている
- URL方針(変更有無・命名)が決まっている
- 段階公開のフェーズが決まっている(必要な場合)
まとめ:サイトマップが固まると、制作は一気に進む
サイトマップは、リニューアルの迷いを減らす“設計図”です。
目的・ターゲット・運用体制を前提に、現状資産を棚卸しし、必要ページを洗い出し、階層と導線、URL方針まで決める。
ここまで固まれば、デザインも原稿もブレなくなり、リニューアルはスムーズに進みます。
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